地産地消

「地産地消」とは「地域生産地域消費」を略した言葉で、地域で生産された食材をその地域で消費するという意味です。

昔から「身土不二(しんどふじ)」とも言われ「身(からだ)と土(とち)は一つであり、住んでいるところの四里四方(約16km四方)でとれたものを食べて暮らせば健康でいられる」とされ、人々が暮らす地域とそこでとれる食材とは、地域の食文化や健康面において非常に深い関わりを持っていました。

ところが、暮らしに快適さと便利さを追い求めるあまり、いつの間にか私たちの「食」と農林水産業の間はかけ離れたものとなり、日々の暮らしと地域の関わりについても忘れがちになってはいないでしょうか。「地産地消」は、こうした身近な「地域」と「食」との関わりを見つめ直し、その結びつきを深めていくことによって、地域の農林水産業や伝統的な食文化、豊かな自然環境を守り、活きいきとした地域社会づくりを進めようというものです。

私たちが暮らすこの東予市は、肥沃な道前平野と豊饒の燧灘という恵まれた自然環境に囲まれ、海、山、里のすばらしい幸に恵まれています。

私たちが生まれ育った「ふるさと」を守り、私たちの子や孫に「豊かな東予」を受け継いでいくためにも、今こそ私たち一人ひとりが地域に暮らす一員であることを自覚し、あらためて「地域」と「食」との関わりについて考え、「地産地消」の実践に取り組んでいくことが大切ではないでしょうか。