ふじのくに料理人認証 地産地消メニュー

平成22年度飲食の安全・安心発信事業 事業趣旨

日本一深い駿河湾や日本一高い富士山をはじめ、多様な風土に恵まれている静岡県。静岡県は生産される農林水産物の数は全国でもトップクラスで、まさに「食材の王国」です。静岡県では、この「食材の王国」という「場の力」を生かし、食材を生産する“ものづくり(生産者)”と、これを料理し提供する「料理人」とを結合させ、地域で取れたものを地域で美味しく、楽しく、美しく、いただく という「ふじのくに食の都づくり」を推進しています。 そこで、静岡県飲食業生活衛生同業組合(略称:静岡県飲食組合)では静岡県から委託を受けて「平成22年度飲食の安全・安心発信事業」を実施し、このたびパンフレットやホームページや協力店舗での情報発信を実施する運びとなりました。

平成22年度飲食の安全・安心発信事業 特別寄稿

監修:近藤 今子
浜松大学健康プロデュース学部健康栄養学科准教授

近年、食料自給率の低下をはじめとした「食」に伴う様々な課題が取りざたされる中、安全で安心な「食」への関心がますます高まっています。全国的に取りざたされている「地産地消」は「地元で生産されたものを地元で消費する」という意味です。これは生産者や関連業者にとっては、生産者と消費者を密接に結び付けようとする取り組みで、地域の農林水産業の活性化を図ることが大きな目的になっています。また、消費者とっては「地元で生産された農水産物は安全で安心」、「顔の見え、話ができる生産者の農水産物は安心」というイメージや意味があります。

このような考え方は決して新しいわけではなく、食養生の考え方に「身土不ニ」という言葉が古くからあります。「体はその土地と切り離せない」という意味で、つまり「生活をしているその土地の食べ物を食べることが、体に良い」という考え方です。

四季のある日本では、旬の食べ物があります。ここ静岡県は日本有数の食材の宝庫であり、豊かな山と海の幸に恵まれています。季節ごとに異なる様々な旬の食材が多数あります。「食」と「健康」は切り離して考えられないものです。「食」は私たちの体を健やかする手助けをしてくれています。「食」を考えることが「健康」を考えることにつながります。地域の食材をあらためて見直し、バランスよく摂取することは、食生活と健康生活を同軸上で語ることになります。

私たちの健康生活のためにも、健やかな社会の形成のためにも、「食育」は今後ますます重要になってくると思われます。私たちの暮らしに、私たちの健康のために、そして子どもたちの成長のために、重要な「食」について、さらに地域で一体となって考えていく必要があります。

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